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加賀百万石の歴史と伝統文化が息づく、石川県のお節料理を一挙紹介!

皆さんは石川県に行った事がありますか?私は、主人が石川県出身なので、今や第二の故郷になり…コロナによる外出自粛期間を除き、年末年始は毎年のように帰省しています⭐︎

今年は久しぶりの帰省となりましたが、魚、地酒は安定の美味しさで、思わず笑みが溢れました♪

東京では、なかなかお目にかかれない石川ならではのお節も、最高に美味しいので紹介します⭐︎

伝統文化が息づく石川県のお節料理は豪華!

石川県といえば、前田利家加賀百万石を築き、文化政策をしてきた甲斐もあり、金箔、九谷焼、輪島塗は、日本の伝統工芸品として世界から注目されています。金箔はなんと!98%以上が金沢で作られているそうで、近年は工芸品だけではなく、化粧品や金箔食品等もありますよ!

また、観光地として人気が高い兼六園、金沢城、長町武家屋敷跡、ひがし茶屋街、近江町市場、気多大社等は加賀藩のゆかりの地としても知られていて、石川県には今もなお加賀百万石文化が息づいています。

そんな石川県で頂くお節料理は、日本海で獲れた魚介や有名な加賀野菜等、豪華な食材をふんだんに使い、関東のお節とは全然違うのです!


石川県のお節料理に込められた想い

お節料理とは、本来お正月だけではなく、季節の変わり目等で催すイベントの際に神様に感謝をしてお供え物をした事が由来だと言われています。

石川県では、お節料理を重箱に重ねる事で、おめでたさを重ね、縁起を担ぐと昔から言われているそうです。そんな石川県のおめでたい料理や和菓子がこちら!

ベロベロ

ベロベロは、溶き卵に砂糖や醤油を入れ寒天で固めた至ってシンプルな物ですが…初めて見た!という人も多いはず!実は、江戸時代から作られていたと言われていて、北陸では定番のお節料理なのです★

また地域によって名前が違うのも特徴で、えびすべっこう等とも呼ばれているそうですよ!砂糖を多めに入れたら和菓子のような味わいにもなるし…醤油や塩を多く入れるとおかずにもなるという…なんとも不思議な料理!それぞれのご家庭によって味が異なりそう!

ぶりとにしんの昆布巻き

昆布巻きは、よろこぶに掛けられ不老長寿子孫繁栄という願いが込められ縁起物として知られていますよね!関東でもニシンの昆布巻きはよくお節料理に登場しますが…

石川県ではニシンは勿論、日本海で獲れたぶりの昆布巻きもあるのです!脂がのったぶりととろとろに煮込んだ昆布との相性は抜群!日本酒にもかなりマッチしますよ⭐︎

ちなみに、主人の実家がある能登半島では古くから日本海の航路として活躍していたそうで、北海道から仕入れたニシンを貯蔵する為の蔵もかつてはあったのだとか!

笹寿司

石川県のお祭りお祝いの日に頂くのが笹寿司!加賀の伝統の味と言われていて、酢飯にサーモン、桜鯛、鯖をのせ、熊笹に包み一晩押して寝かせるため、押し寿司とも呼ばれています。

ご覧の通り、握りとは違い長方形でネタも平らですが、酢飯の酸味が全体に行き渡りお醤油要らずのお寿司なので、子供達の洋服が汚れないのも◎

かぶらずしand大根ずし

かぶら寿司は、加賀野菜塩漬けした青かぶらと塩漬けした日本海の寒ぶりを麹に漬け込んだ石川県の郷土料理

江戸時代から親しまれてきたと言われていますが、当時はぶりは高級だった為、一般人はなかなか食べる事が出来なかったそうで、今でも特別な日めでたい日に頂くそうです。

ちなみに味付けは同じですが、ぶりの代わりにニシンを使用した大根ずしもありますが…脂がのった寒ぶりを使ったかぶらずしの方が遥かに美味しいですよ!

ふぐ子のぬか漬け

幸福を呼ぶ魚として知られるふぐは、北陸でもめでたい日に食べます!そんな近海で獲れたふぐの卵巣をぬか漬けにし、③年間も熟成させたのが、ふぐ子のぬか漬け。実はこちらは石川県でしか手に入らない逸品

かぶらずしの場合は、麹が付いたまま食べますが、ふぐ子の場合はぬかを綺麗に落として、薄くスライスして頂きます⭐︎かなりしょっぱいので、ご飯にのせたり…お茶漬けやクリームチーズと合わせても◎お酒のおつまみには最高です♩

ごりの佃煮

金沢の伝統の味と言われる、ごりの佃煮は、石川県のお節料理の定番!ごりは、ハゼ科の淡水魚で、昔は石川県の干潟や川で豊富に獲れたようです。

見た目は正直良くないですが、ふわっと甘くて栄養満点な事から今では金沢のお土産としても大人気!

治部煮

加賀藩伝承の金沢の郷土料理の治部煮は、鴨肉、すだれ麩、加賀野菜の蓮根やタケノコをじぶじぶと煮込んだ煮物。こちらも江戸時代から食べられていたようで、石川県では、お正月結婚式等のお祝いの席で出される一品なのです!

ほんのり甘くとろっとしていて、鴨や野菜の旨みが凝縮されているので、小さいお子様〜高齢の人まで美味しい頂けますよ⭐︎


お正月にしか売っていない?!福梅💛

福梅はこの時期にしか作られない古典的な祝菓子で、何百年もの歴史があるそうです。見た通り、綺麗な梅の形をしていますが…

前田家の家紋の剣梅鉢をイメージして作られているそうですよ⭐︎福梅は、石川では様々な和菓子屋で作られていますが、中でも1番美味しいのは『森八』。硬めの最中には砂糖が散りばめられ、中にずっしりと甘い餡が入っていて食感も◎一度食べたらクセになりますよ!

このように地方では、その土地ならではのお節料理がたくさんあるので、自身の地元のお節が飽きてしまったという人は是非作ってみてはいかがですか?!

出典:notoya.co.jp

記:☆riko☆
石川県のお節料理