この季節にやってしまう最大の間違い、老けるスキンケア
美容コンサルタントの中新井です。この記事はとある別の記事で多くの反響を頂いたので、それを別の視点でまとめ直したものです。当時の私も含めてほぼ大半の女性が犯してしまっている問題です。一部の女性の方々にとっては、もしかしたら不快な内容が含まれているかもしれませんが、もし今のスキンケアで気になることがあればぜひ読み進めて頂きたいです!
■スキンケアはすればするほど、私たちの肌は老けていく?
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努力は報われる。スキンケアも、丁寧にやればやるほど、結果は付いてくる。そう信じていました。様々な化粧品を試して、カウンセラーに自分の課題を診てもらって、対応する製品を活用して…。高級な化粧品も背伸びして使って。この季節はより保湿が効くものをさらに加えれば、もっちり、肌の調子もすごく良い!そう実感してきませんでしたか。実はやればやるほど私たちの肌は老けて行っていると言われているのです。
■皮膚科医 ”理由は、肌に触れる回数、摩擦です”
スキンケア大学の皮膚科医の先生の記事を引用させて頂きます。【こすりすぎによる刺激は、角質層を傷つけて肌の保水能力を低下させるだけではなく、お肌に見えない炎症を引き起こし、シミ(特に肝斑)を発生させてしまうこともあります。「指紋が触れる程度の摩擦でも角質層が傷つく」という皮膚科のドクターもいるくらい、お肌にとって摩擦は大敵。スキンケアを行う際は、とにかく優しく、力を入れず、なるべくお肌に指を触れさせないように行いましょう。】(出典:スキンケア大学)
スキンケアを重視している女性ほど、毎日化粧をしては、丁寧にクレンジングして、化粧水をして、美容液をして、乳液して、パックもして…。実は、この触れる回数を増やせば増やすほど、私たちは今まで逆効果を生んできたのかもしれません。
■保湿クリームだけ塗りっぱなしは黒くなる?
話題の青缶は私も大好きなアイテムです。乾燥の季節に必ず活用しています。でも、「塗ってたら黒くなった!!」「シミが出来た!!」という噂も。これはもう数年以上前に言われていた事でいまだに根強い噂も残っています。もちろん現代のような精製された良質なミネラルオイルでは問題無い事が分かっていますが、しかし現実的には噂どおり、肌が黒く硬くなってしまった人がいるのも理由を知れば頷けます。
■保湿が出来ても、冬の紫外線で肌の中がカサカサにされている事実
多くの人が、「保湿クリームで黒くなった」という実感を持っているのは、これらの人達の場合は大抵は「クリーム塗りに頼って紫外線対策をそもそもしてない」からというケースのようです。実際、冬は夏よりも紫外線量は1/3以下に減りますが、結局は紫外線対策と言うのは季節ではなく「量」で決まります。保湿だけで終えてしまえば確実に対策時よりも紫外線の入り込む余地が数倍に上がります。そしてその紫外線が、酸化・炎症・メラニン生成を促し、正しい新陳代謝を乱し、「外はその場で塗った保湿剤で潤ってても、中は乾燥が進行している」という事態を引き起こしていたのです。
■やはり見た目だけなら美容クリニック最強説。でも私は…
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美容外科医のお友達が何人かいるのですが、結局事実として”その年齢には見えない”すごく綺麗な人は、私の経験上では「実はレーザーやってます」「イオン導入してます」というオチがかなり多いんです(もちろんそうでない人たちもたくさんいます!!)。私もシミ取りレーザーやビタミンCイオン導入はやったことあります。正直、確実に白くなりますからね。ただ、はじめは結構怖いものですし、これを誰もが通い続けられるものなのだろうか?やっぱり、私は私らしく自然に年齢を重ねて、健康的にキレイでいたい、と心の中では涙ながらに?そう思ったものです。
■この季節に適したスキンケアは、”肌作り”。
肌に触れ過ぎないでください。でも保湿だけ、は避けてください。これは矛盾していますよね。ただ結局、上述の皮膚科医の先生の話にもありますが、一番大切なのは「肌が元気に育つことを妨げない」こと。角質培養の考え方に近いですが、一時的でなく、肌は毎日生まれ変わりますから、毎日必要なことと捉えています。
■ひとつは、触らずに細胞の活性化。
冬は外に出ない、運動の機会が減る、そもそも血液の循環が滞りがちで、肌の生まれ変わりである新陳代謝が活性化されません。根本的に、毎日室内等紫外線をケアした上でしっかり適度な運動をして(特に有酸素運動)毎日しっかりぬるめのお風呂に長く浸かれば、これだけで「なんか最近肌の調子いいね!」とすぐ言われるようになります。ただ、日夜働く女性にはなかなかこれを続けるのが難しいものですよね。頑張っても週末だけ、とかになりがちです。
■ふたつ目は、摩擦を減らすためのオールインワン。
まずは徹底的に”工数を減らす”ことを考えたら、必ずオールインワンゲルに行きつきます。結果、一度のスキンケアで、摩擦を最低限まで減らしたうえで、多くのことを成し遂げてくれます。オールインワンは手抜きではなく、肌を育てるための理にかなったものなんですよね。リフトアップ効果のあるものも出ていますし、さらに摩擦を減らすことを主眼に設計された保湿ゲル等が非常に役に立ちます。
■3つ目は、秋冬も紫外線対策。
前述通り、加えてこの季節も絶対にやっておきたいのが、紫外線対策。アスコルビン酸(いわゆるビタミンC。ビタミンC誘導体美容液など)が良く選ばれます。保湿クリームを塗っただけで安心しがちですが、必ず紫外線対策も行なうようにしましょう。しかしそれで塗る回数を増やしたら2つ目の課題との矛盾が起きてしまうので、一度で紫外線対策も行なえるものが良いです。最近では手持ちのスキンケア商品に溶かして一度に使えるパウダー製品も出ています。オールインワンゲルや保湿クリームなど、元々使うものに溶かして”1回”をパワーアップさせるのもお薦めだと思います。
■乾燥の季節にこそ「摩擦を極力無くす」「紫外線対策」で肌を中から育てる
このように「摩擦を最少まで減らし」「紫外線対策と肌の元気を育てる」双方を行なっていくのが望ましいでしょう。私たちが常に意識したいのは、年齢を重ねても”全身から健康的な、元気なお肌”であること。某年齢を超えている私には(汗)、やはり保湿だけでなく、保湿につながる中のケア、”今よりもより良くなる栄養”まで与えたい。無駄を省いて、効率の良い肌作りができれば、30代を超えて、40代。いやその後の50代だってもっと元気なお肌は育てることが出来ます。
中新井(美容コンサルタント)
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