アトピー、乾癬などは、過剰生産された活性酸素が原因で発症する代表的な免疫性皮膚疾患である。
ほぼすべての生物は、環境の悪化など、さまざまなストレスにさらされると、体内で生命維持に必要な酸素が活性酸素に変わる。これらの活性酸素は強い酸化力を持っており、細胞膜分解、タンパク質分解、 DNA合成抑制など、体内で深刻な生理的障害を起こす。生物は、活性酸素の毒性から身を守るために体内の活性酸素除去システムを稼動し、ビタミンCなどのような抗酸化物質を動員し活性酸素を除去していく。ビタミンCは、ほぼすべての生物が活性酸素の毒性から生き残るために体内で生成する物質である。ビタミンCは、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患で現われる激しいかゆみを抑制し、アトピーの二次感染から発見される細菌にも効果的である。また、皮膚の炎症を緩和させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、損傷した皮膚を短時間で回復させてくれたりもする。これらの理由から、ビタミンCがアトピー、乾癬などの免疫皮膚疾患に最も効果的であるということは広く知られた事実だが、現在までに、ビタミンCの特性上、慢性皮膚疾患には使用することができなかった。
ビタミンCを服用する場合、皮膚に届けられるビタミンCの量は、全体の皮膚に約7 %程度
ビタミンCの経口摂取による特定の局所部位に伝達されるビタミンCの量はごくわずか。このような理由で肌に塗るのが一番効果的だと知られているビタミンCは水溶性であるため、肌に吸収されるのが容易でなく、また、太陽の光や空気に露出されるとすぐに酸化される特性を持っており、純粋なビタミンCを肌に持続的にあたえることができなかった。韓国のインペリアルパレス皮膚科院長、ジョボヒョン博士によると、「純粋なビタミンCをアトピーや乾癬などの免疫皮膚疾患患部に直接、継続的に供給することができればこれは、他のすべての生き物のように、体内の防御システムを活用すると同様である。また最も安全で効果的な方法であることは既に知られている。しかし、現在までに、ビタミンCの特性上、不可能だと考えられてきた」「ビタミンCを肌に塗り、純粋なビタミンCを持続的に皮膚の奥まで届けることができれば、アトピー、乾癬などの免疫性皮膚疾患の治療に画期的な変化が起こる」とコメントしている。
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